レオケ音楽と
イージーリスニング♪
今でこそ世界的にCDも売れなくなり、音楽鑑賞はストリーミングや配信の時代に移りつつありますが、レオケが復興させようとしているイージーリスニング音楽は、CD登場のずっと前、1948年にLPレコードが登場した事により発展した音楽とも言えます。それまでは1曲3分ごとにレコードの表裏をひっくり返していたのが、LP盤の登場で30分近く続けて聴けるようになりBGMを楽しむ時代が訪れたとも言えるでしょう。
そのような流れに乗って登場したイージーリスニングミュージックは、1950年代から1970年代にかけて最も人気があった音楽ジャンルのひとつで、第7回定期公演で特集した「ジェット・ストリーム」などラジオの放送プログラムとしても放送されていました。マントヴァーニを始め、パーシーフェイス、ポールモーリアといった「グランド・オーケストラ」が次々登場し世界に音楽を浸透させていきました。
気軽に聴ける一方で、演奏するのは決して気軽ではありません。クラシックやジャズ、世界のさまざまな音楽を素材に、楽しく親しみやすい演奏に仕上げる。演奏者には引き出しの多さに加えて様々なスタイルが演奏可能な幅広い音楽性が要求されます。
当時の各主要オーケストラとも、クラシックオケや各ジャンルのトップ奏者を招聘して編成したと言われています。つわものの揃ったオケを牽引していくのも相当なリーダーシップが必要だったであろうことは想像に難くありません。
そんな難しさもあり、今世紀ではイージーリスニングを演奏する「グランド・オーケストラ」はほとんど消滅し、音楽も過去の音源で聴くしかなくなってしまいました。レオケはそのような楽しく魅力的な音楽を、いまの時代に合わせて復活させるべく、イージーリスニング界に君臨したトップオケのひとつ、パーシー・フェイス・オーケストラをモデルとして設立したオーケストラです。
楽器編成も特殊ですし楽譜もありません。すべて当時の記録や音源を参考に、新しい時代にも合致するよう手作りしていくしかありませんでした。なかなか難事業ではありますが、おかげさまで演奏会に来ていただいたお客様には笑顔で楽しかったと言っていただけ、訪問演奏した小学校でも数百人の子供たちが満面の笑み・手拍子で楽しんでくれました。レオケの理念である「楽しい音楽で世の中を元気にしたい」「次世代を担う子供たちに音楽の楽しさを伝えたい」も少しずつ現実にしていけてるのかな、と感じております。
演奏会の特集も節操なく?さまざまなジャンルに飛び、何をやりたいのかわからない、、とお感じになる方もいらっしゃるかもですが、私たちレオケは過去から連なる先達たちの偉業をリスペクトしつつ、そのようなビジョン、そんな想いを共にして活動しています。ご理解いただきレオケワールドを一緒にお楽しみいただければ幸いです。